厳しい暑さが続いておりますが、皆様お変わりございませんでしょうか。
去る 8月22日、渡邉弘樹のイタリアデビュー30周年を記念し、大分県のいいちこグランシアタ にて記念コンサートを開催いたしました。
30年。 若き日にたった一人で海を渡り、言葉も習慣も違う異国の舞台に立ち続けてきました。 障がいを持ってからは思うように声が出ない日もあり、体の痛みに耐えながら幕が開くのを待った夜もあったそうです。
それでも渡邉が歌をやめなかったのは、「歌は、聴いてくださる方のためにある」という一つの信念があったからです。
そしてこの日、会場には多くの皆様にお越しいただき、クラシックコンサートとしてはホール史上初となる満席の会場で、皆様に歌声をお楽しみいただくことができました。
開演前、客席が少しずつ埋まってゆく様子を舞台裏から見つめていた渡邉は、しばらく言葉が出なかったそうです。
会場にはご年配の方、車椅子でお越しくださった方、お孫さんの手を引いてお越しくださった方——皆様のお姿が、30年という長い道のりにそのまま重なって見えたと申しておりました。
歌い終えたあとの拍手はしばらく鳴りやみませんでした。 その拍手は、渡邉弘樹への拍手というだけではなく、これまで支えてくださった皆様に贈られた拍手だったのではないかと私たちは感じております。
本人はもちろん、スタッフ一同この上ない喜びをいただきました。 これはひとえに長年にわたり温かく見守り、励まし、背中を押してくださった皆様のお力添えの賜物でございます。あらためて深く御礼申し上げます。
テレビ局による1時間の特集番組
このコンサートに先行して、テレビ大分様が渡邉について1時間にわたり放送してくださいました。
イタリアでの修業の日々、病と向き合いながら舞台に立ち続けた歩み、そして故郷・大分への思い。30年の道のりが丁寧に描かれております。 番組をご覧になったお客様から「涙が止まらなかった」「明日からまた頑張ろうと思えた」というお声を数多くいただき、私どもも胸が熱くなりました。
ご多忙のこととは存じますが、お時間の許すときにご高覧いただけましたら幸いです。
とても素敵な内容をご制作いただきましたテレビ大分の皆様に心より感謝申し上げます。(2:45からはじまります)
また、NHKでもこの日のコンサートを取り上げていただきましたことも心より感謝申し上げます。
https://www.web.nhk/tv/an/bundoki/pl/series-tep-1VJRNNRW16/ep/99NMQ4KLQQ
(ご登録なくご視聴いただけます。7:10からはじまります)ご覧になる方法がお分かりにならない場合は、お手伝いさせていただきますのでお申しつけください。
最後になりましたが、本人はこのたびの節目を迎えるにあたり、次のように申しております。
「何のために生まれ、どう生きるのか」——アンパンマンの作者・やなせたかしさんが生涯問い続けた言葉です。私は今、4つの難病を抱え、障がいと共に生きています。声が出るかどうか直前まで分からない日もあります。それでも私に差し出せるものは歌しかありません。自分の顔を削って分け与えるアンパンマンのように削った分だけ誰かの心が温まるのなら、それこそが生きる意味なのではないかと思うのです。思うように動かない身体でも、できることはある。夢は諦めなくてもいい。そのことを歌でお伝えしたい。私がようやく見つけた答えです。
30周年は終わりではなく、次の一歩の始まりと捉えております。
これからも皆様に喜んでいただける歌をお届けできるよう精進してまいりますので、変わらぬご支援とご声援を賜りますようお願い申し上げます。
まだまだ暑い日が続いておりますが、ご自愛ください。
また皆様にお目にかかれる日を渡邉ならびにスタッフ一同心待ちにしております。
令和8年8月
スタッフS






